2020年6月6日ダイヤ改正後の日光線、栗橋~新古河間を走る車両。
東武小泉線は、館林駅~西小泉駅を結ぶ12.0kmと、太田駅~東小泉駅を結ぶ6.4kmからなる路線です。ワンマン運転の普通列車のみが、館林駅~西小泉駅間と、桐生線赤城駅~太田駅~東小泉駅間で運転されています。
かつては西小泉から仙石河岸貨物線(1976年廃止)が伸び、更には利根川を渡って熊谷線(1983年廃止)と結ぶ計画でしたが、第二次世界大戦により工事が中断し、路線免許が失効して未成線となりました。
安蘇馬車鉄道を前身とし、群馬県館林から栃木県佐野市の葛生を結ぶ22.1㎞の東武佐野線。終点の葛生駅の先にはかつて貨物線が伸び、石灰、セメント、ドロマイトを輸送していました。貨物全盛期の葛生駅は、駅員80名、構内には旅客用を含めて20本の線路を有する東武最大の規模を誇るターミナル駅でした。
現在では貨物用の施設や側線はほぼ撤去され、空いたヤードの敷地には太陽光発電パネルが並んでいます。しかし、途切れた線路の先には架線柱が残り、工場群に向かって伸びる築堤が当時を偲ばせます。