東武鉄道10000系は、1983年(昭和58年)に東上線へ投入された8000系の後継車です。翌年の1984年には本線系統でも運用が開始されました。
1981年に、有楽町線乗入用として東武初のステンレス車である9000系が登場していましたが、本系列はこれをベースに製造された地上用車両です。
制御装置は、電動カム軸式バーニア界磁チョッパ制御を採用。
1988年(昭和63年)には、マイナーチェンジされた10030型が登場し、正面形状や車体の仕様変更により大きく姿を変えて量産されました。
さらに、東武初のGTOサイリスタ素子によるVVVFインバータ制御を採用した10080型4両編成1本が製造され、3系列合わせて486両(10000型118両・10030型364両・10080型4両)の大所帯となり、東武を代表する通勤車になっています。