2021-08-11 東武熊谷線キハ2000形、妻沼展示館 熊谷市立妻沼展示館において、昭和58年に廃止された今も当時を偲ばせる貴重な車両として保存されている、東武熊谷線を走ったキハ2000形2002号。 キハ2000形は昭和29年に東急車輛にて3両が製造され、昭和58年5月の廃止まで29年間を走り続けた車両です。終戦とともに未成となった利根川を渡ることは叶わず、熊谷~妻沼間10.1㎞を往復していました。 車内は昭和の雰囲気を存分に残し、しばし38年前の思い出に浸ります。 大切に保存されているキハ2000形2002号。 展示館事務所に申し入れすることで、車内を見学することができる。 懐かしいセミクロスシートの車内。 運転席背面の東武路線図。昭和58年廃止時のもの。まだ東武動物公園が杉戸だったころ。 ドア開閉器の脇にあるブザー合図の一覧。 ボックスシートはやや狭く、座面に角度が付く。 昭和29年製造の東急車輛銘板。 38年ぶりに座る、運転席脇の特等席。 利根川の群馬県側に残る、利根川橋梁の橋脚。もし熊谷線が予定通りに利根川を越え、東武小泉線と接続していたならば、今頃はどのような風景になっていたのであろうか。 妻沼展示館の常設コーナーに、熊谷線の資料が展示されている。