東武鉄道300系350型、遂に全廃

2022年7月7日、東武300系350型最後の1編成である353Fが、北館林解体所に廃車回送されました。

今回は東武公式ファンクラブにより、会員の回送乗車イベントとして南栗橋～館林まで「団体専用」幕で運行され、残念ながらその最後の走行シーンを記録することはできませんでしたが、北館林解体所に到着した353Fを記録しました。

1800系1813Fを種車とした350型353F。53年という鉄道車両としては長期に渡る活躍に終止符が打たれました。これでDRC1720系と共に昭和の東武を支えた1800系の系譜は、完全に途絶えたことになります。

北館林解体所に到着した353F。

到着後もしばらくはパンタグラフを上げたまま、内部で作業中。

まだ通電中で尾灯が点灯している。譲渡予定の20000系と顔を合わせる。

353-1のみ、側面幕が「団体専用」幕に回転。

遂にパンタグラフが降りた。この瞬間、350型は全ての生涯を閉じた。車内自動販売機を搬出している姿も見える。

佐野線の営業列車である11202Fとの顔合わせ。

順次幕が抜かれ、解体を待つのみとなった353F。

1800系の系譜も、353F廃車をもって途絶えることになった。

川面に映る353-1。